もうそろそろなのかもしれない

会えば、いつも作ってくれる大好物。

特に特別なものではないけど、手間のかかる、ふかしの饅頭。

小さい頃からずっと食べ続けて、これからもずっと食べれると思っていた。

小さい頃(20年程前)には、近所の公園などに足を運んでは、ヨモギを探して作ってくれた饅頭。

年を追うごとに、ヨモギの葉もなくなり、作る回数も減っていった。

まだ、その頃には気づきもしなかったけど、もう歩くことも大変な体になってきてるんやな。

去年、ついに作ってくれなくなった。

毎回、帰りには一週間分ぐらいちゃうかってくらい、タッパに詰め込んでくれるのに。

もう、先は長くないのかなとその時思った。

ろくに、孝行もしていない馬鹿孫でも可愛がってくれたことを思い出し、情けなくなった。

いつも、気にかけてくれてありがとう。

ばぁちゃん。

そんな、俺も結婚するで！

元気にまた饅頭つっくってや！

今できる、最高のばっちゃん孝行になったらいいなぁ。